新型コロナになって気づいたこと

2022年9月25日

喉痛みと発熱で、PCR検査をしたところ陽性になった筆者。11日間の自宅療養を終え、実際に感染者となって気づいた点、留意点(今後、再び感染、家族や周りの人が陽性になった時に慌てないために)をまとめておきたいと思います。

医療機関との心細いつながり

今回の療養で最も不安だったのが、医療機関とのつながりの部分だろう。筆者の場合、発熱や喉の痛みなど症状があったのと重点観察対象者だったため、病院へ行き、発熱外来で診察を受けた。ただ医師の診察を受けたとはいえ、実際は、PCR検査を勧められ、陽性の場合は保健所の指示に従って…とあくまでも一次窓口でしかなく医療機関につながっている感じはなかった。もしも療養期間中に症状が悪化した場合、結局、コロナ119番に連絡するか、救急車を呼んでくれという対応でしかない。そして、その電話はつながらず、救急車が来ても受け入れ先が見つかるまで長い時間かかるというのが実情だ。新型コロナに限らず、体調不良な人は、病院へ行き、医師が症状を診察し、検査で病気を特定し、適切な治療、投薬を行い、回復するまでフォローするのが、本来の医療の姿だと思うのだが。かつて日本が世界に誇った国民皆保険により国民が普く医療を受けられるという根幹が崩れてしまっている。

軽症か否かの判断の難しさ

県の療養サポートからは、毎日LINEで健康観察が入り、もし顔色が悪い、呼吸が苦しいなどの症状が出たときには、コロナ119番に連絡することになっているが、あくまでも自身や周りの人の判断で医師の診察によるものではない、実際に私の周りでも何日も39℃近く発熱があった人がいたが結局、我慢した人も多かった。逆に酸素飽和度が低いのに自覚症状がなく、救急車を呼ぶのを躊躇してしまうこともあるのようだ。軽症だ中症だとよく聞くが、本来は医師が診断することを素人が自己判断するのはとても難しいと感じた。

陽性になってしまった時の準備が大切

今や、誰がなってもおかしくない新型コロナウイルス、もし陽性になったときに慌てず、不安にならないように大切なことは、なった時のことを想定していて、備えをしっかりすることだろう。今は第7波の真っ只中、備えもするのもままならないかもしれないが、いま自分の周りでどれだけ医療資源がひっ迫しているかを確認するうえでも、一度身の回りを点検してもいいかもしれない。

  • 陽性になってからの流れを把握する。
  • 近隣の検査場の把握
  • 近くの医療機関、発熱外来や救急の有無などの確認。
  • 解熱剤、抗原検査キット、パルスオキシメーター、体温計、必要備品の用意。
  • 食料品や日用品の入手方法の確認。(ネットスーパーやネットショップを利用したことがない人は登録や利用を)
  • 自宅内の感染対策の点検(特に陽性後の家族間の感染対策)